②顎関節症治療体験記(大学病院に行く)

1件目の歯科医でマウスピース療法を経験してから数年経った。
以前として開口時に右顎のクリック音はあるが、痛みはない。
右の顎関節症の影響からか、左にも違和感が出てきた。
さらに、耳鳴りの音がひどくなっているような気がしていた。
先回は適当に選んだ近所の歯科医だったので、今回は顎関節症の治療を得意とする医師に 見てもらいたいと思った。
この頃までに顎関節症に関する知識も増え、顎関節症は完治させるのはなかなか難しいがゆえに、 顎関節症治療に明るくない医師にかかってもお金と時間のムダだと思ったからだ。
顎関節症関係の本を読み、地元の大学病院で顎関節症治療に詳しい医師の名前があったので そこに行くことにした。
大学病院というところは初めてだった。
名前を呼ばれては検査をし、待機する。しばらくするとまた名前を呼ばれて別の部屋に行き、検査もしくは医師の話を聞き、待機。 これの繰り返しで丸一日かかってしまった。とにかく待機時間が長い。
さらに検査の間や自分が医師から説明をうけているときなど、学生たちが7-8人そばについて見ているので、 かなり心地悪かった。(これはしょうがないが・・・)
前回の歯科医とは違って、さまざまな検査をした。
耳に棒状のものをつっこんでバランスを見てるのか(?)変わったものもあった。
最後に歯科医にあるようなリクライニングする治療台が沢山ある部屋にとおされ、 その一つに座るように言われる。
通常の診察のようにココに来てやっと口の中の診察となった。
その時自分についてくれた若い医師から顎関節症の治療につての説明を受ける。

自分の場合は口を開ける過程で音はカックンとはなるものの、カックンとなってからは 全く痛みがなく、かなり大きく開けることができるにも関わらず、 「痛くてあけられない場合は顎の横から手術をする場合もある云々・・」と 痛みで口が開かないときの治療法の説明が延々と続いた。
自分の症状に合致した説明でないと思い、 自分の場合は口を開ける際にクリック音がなる、あと、顎関節症が原因だと思うが 耳鳴りがするのでそれを治したいんだということを口にすると、 クリック音を完全に無くすのは、治療しても不可能かもしれない。
それに、音がするだけなら特に問題はないのでは・・・
とかなり消極的な返事が返ってきた。
その瞬間もうココに来ることはないだろうと思った。
もしこのままここで治療を開始することになったら、いったいどんな治療を施してくれるのか?という点で 大変興味深くはあったが。。。
親身になって向き合い、治してやろうと取り組んでくれる気が誰からも感じられなかった。
これでは「顎関節症を治してくれ」と言われて腰が引けているそのへんの歯科医と同じではないか。
結局最後まで、一体どの人が、顎関節症治療の権威(?)と言われている人なのか分からずじまいだった。

※この経験談はかなり昔のものです。医療最先端の(勝手な思い込みですが)大学病院でもこんな感じで驚きました。
現在では街中の開業歯科医でも治療項目に『顎関節症』を挙げ、積極的に治療に取り組んでくれるところが多くなったと思います。

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